Profile>白 石 一 貴

profile_shira
雅号「玄雨」。埼玉県羽生市出身。埼玉県立春日部高等学校卒。新潟大学教育人間学部芸術環境創造課程書表現コース卒業(2010)。新潟大学大学院教育学研究科教科教育専攻美術教育専修修了(2012)。江戸後期に活躍した貫名菘翁を中心に研究。主な論文『貫名菘翁の臨書観』『菘翁の書美〜最晩年作を通して』。在学中、書道科学生会会長(2008-2009)、教育補助員(TA)、新潟県の県立高校にて非常勤講師(2010-2012)を経験。また、書道の楽しさを知ってもらおうと、新潟県内の数々の幼・小・中学校において書道のワークショップを開催。山形県内の高等学校書道部の生徒を一堂に会した合宿(山形県天童市)において講師として参加(2012)。卒業後は、埼玉県内の高等学校で書道を教える(2012-2014)。現在、書家/デザイナーとして独立(2014-)。「不羣齋」代表。東京都神楽坂アートガレー講師(2014-)。羽生市内の中学校において硬筆指導(2015)。最近の受賞歴:第53回羽生市美術展市長賞受賞(2015)。(2015年11月現在)

 

 

 幼少期より自他共に認める野球少年だった僕が、なぜだか芸術、とりわけ東洋芸術に魅せられたのは高校時代でした。とはいっても、昔から漠然とではありますが”古いもの”が好きでした。先人の技術や知恵が美しい形態を備えてただそこに凛然と在る。当時の作り手が見た視点や価値観を共有することに幼いながら喜びを感じていたのかもしれません。

 偶然なのか、必然なのか、僕は書の道に進みました。大学院を修了してからは、様々なことを経験させて頂きながらも、意を決して書家としてのキャリアをスタートさせました。しかしながら、芸術と社会の距離感というものが僕をずっと悩ませていました。
そんなとき、偶然にも近所のコンビニで数年ぶりに田村くんに出会いました。当時、彼もまた同じような悩みを持ちながら、芸術活動をしていたので、意気投合。「僕らがやってきた芸術と社会との接点を探し、街に貢献できる活動をしよう。」ということが活動の発端となりました。
イギリス留学から帰ってきた鈴木さん、木に携わる仕事をしたいと意を新たにしていた潤吾くんを誘い、2015年1月、HANE Art and Design Lab.をスタートさせました。

毎週深夜まで企画を詰めたり、意見交換を行いながら、約一年間、様々なプロジェクトを行い、たくさんの魅力ある方々にお会いできたことは、素晴らしい経験でした。
また、一人での限界と協力での無限を感じた瞬間でもあります。

今、地域色は褪せ、リトル東京化が懸念されている昨今。
地域の色を今一度見つめ直し、芸術やデザインという手法を用いて街の可能性をビジュアライズ(可視化)し、サステナブル(持続可能)な視点で地域コア・コンピタンス形成の一助になれればいいなと思っています。

(Nov.2015)


Member

profile_tamura

 

profile_3

profile_4