今回は、3月13日(日)に開催したHANE第二回ワークショップ
「地域のお店のポスターを作ろう!」の報告です。
開催日:2016年3月13日(日)
時間:9:00- 16:30
場所:羽生市民プラザ B1美術工芸室(1)
地域のお店について知り、魅力を伝える
普段はなかなか聞くことの出来ない、地域のお店の歴史、商品に対する想いなど、オーナーに取材し、お店の魅力が一番伝わるようデザインを考え、ポスターを制作をします。
ワークショップは、市内の小学生、中学生に参加して頂きました。
今回ご協力頂いた地域のお店は、羽生市中央の老舗和菓子屋「まつのや」。
参加者の子どもたちは、普段から和菓子に馴染みがあり、まつのやさんのお菓子も食べたことがあるとのことでした。
ワークショップを通して考える3つのこと
1、ヒト、モノ、コトの魅力を理解し、考え、伝えることで総合的なデザインを学びます。
2、ポスターの役割を理解し、効果的なポスターをデザインします。
3、買い物先や風景として接している地域のお店に、デザインによって関わり合うことで、地域への愛着と交流を深めます。
ポスターの役割について知る
まず、サンプルを見ながらポスターの見え方、伝えたいこと、構図について考えます。同じ商品のポスターでも、デザインによって、伝えたい内容、見たときに感じる印象など、大きく変わることを知ります。
取材を通して、お店の想いを知る
お店の方に取材をして、ポスターにする内容を探ります。
今回は3つの商品を紹介して頂き、その商品について、参加者がオーナーに質問し、商品についての情報や、こだわりなどを聞きました。
紹介して頂いた商品をみんなで試食し、味を確認します。ポスターを作る為に、味や食べた時の感想も大切な情報です。
情報をまとめ、デザインを考える
取材してわかったこと、実際食べてみて感じたことから、想像力を膨らませ、デザインを考えます。
一番伝えたいことを決め、それを軸に構図、色、キャッチコピーを決めていきます。
ラフデザインが決まったところで、ポスター制作に取りかかります。
今回は、絵の具だけでは無く、商品の写真、折り紙、和紙など様々な素材を使って制作しました。
各々工夫し、ポスターの魅力が最大限伝わるよう表現します。
お店の方の前でプレゼンテーション
発表会では、まつのやの五月女さんにお越し頂き、参加者一人一人に「伝えたいこと」、「デザイン意図」、「工夫した点」等を発表して頂きました。
・食べた時のやわらかい食感、おもちの丸さから丸みのあるフォントにしました。
・五月女さんのお話から、羽生に対する想い、愛を感じたので、そこを伝えたいと思いこのデザインになりました。
・おもちの中につまったあんこが美味しかったので、3種類のあんこの違いがわかるようにこだわって描きました。
など、ポスターに込めた想い、伝えたいポイントをプレゼンして頂きました。
同じ話を聞いたにもかかわらず、伝えたいと思った内容、注目したポイントが異なり、十人十色の作品が完成。どのポスターも目を引き、「その商品を食べてみたい」、「お店に行ってみたい」と思えるようなポスターを作ることが出来ました。
後記
ポスターについての説明、実際にお店へ行き取材、コンセプト、デザインを考え、ポスター制作。と忙しく、盛りだくさんの一日でしたが短い制作時間で、みなさん一生懸命取り組み、無事完成させることが出来ました。
また、五月女さんには、どの作品も気に入って頂き、店内に全員の作品を展示して頂けることになりました。
最後に完成したポスターを持ってお店に伺っところ、買い物中のお客様に興味をもって頂き、お話を聞いて頂くことが出来ました。このポスターをきっかけに地域の交流が増えればと思います。
「まつのや」ではポスター展示予定です。(掲載期間は未定です)
「まつのや」
【住所】
〒348-0058 埼玉県羽生市中央4−8−19
【電話】
048−561−0242
【最寄り駅からのアクセス】
◆東武伊勢崎線/秩父鉄道 羽生駅から徒歩約777m
【営業時間】
AM9:00〜PM6:00(月、火曜定休日)