第一回ワークショップの報告

今回は10月17日(土)に開催したHANEの第一回ワークショップ「ストーリーのある写真を撮ろう!」の報告です。

開催日:10月17日
時間:10:00ー17:00
場所:羽生市三ヶ谷農林公園(キャッセ羽生)、羽生水郷公園

空想の世界をかたちにしてみる

誰もが子どものころ経験したであろう「人形あそび」。人形あそびにはそれぞれ物語があり、頭に描いた世界をおもちゃを使って、表現する場でもあります。

今回のワークショップは、参加者に人形を持参して頂き、人形と場面を写真に収め、オリジナルのストーリーをつくるというものです。

行程は写真撮影、印刷、ストーリーを作って記入、製本。空想の世界を具体的な形に落とし込みます。

持参したおもちゃの確認

持参したおもちゃの確認

ワークショップを通して考える3つのこと

1、普段、何気なく目にしている物、身近にある物でも、表現できるということを知り、観察力や発想力を養うこと。

2、手や体を動かして、オリジナリティあるものを創造する楽しさを実感し、画面構成、コンセプト、ストーリーのおもしろさを考え、作品として自分の感性を表現すること。

3、他者の作品から、様々な発想、自分には無い世界観を知り、感性を豊かにすること。

寝転んで真剣に撮影中

寝転んで真剣に撮影中

人形と場所との関係を探る

イベントには市内の親子や、市外からは20代の方に参加して頂きました。

持参して頂いたのは、普段遊んでいるおもちゃや、ワークショップの為に購入した人形、昔から持っていて今は遊ばなくなったおもちゃなど様々。

参加者はキヤッセ羽生と水郷公園内の広大な自然の中で、おもちゃとロケーションを組み合わせて、物語を創造し写真を撮ります。

寝転んでレンズを覗き込み、人形の配置を工夫したりして、ベストショットを探っています。


ベストショットを探り中

ベストショットを探り中

ストーリー書き込み

ストーリー書き込み

自分の頭の中の世界を人に伝える

撮影した写真は、印刷し台紙に貼り、ストーリーを書き込みます。
発表会では一人一人、ストーリーの説明、また限られた素材や場所の中で、各々工夫をした点などを発表して頂きました。

頭の中の世界を具体化し、さらにそれを人に伝えるということも、表現の一つであり作品をより魅力的に見せることが出来ます。

発表会

発表会

いつもと違う視点でものを捉える

完成した作品は、年齢、性別によって、写真の撮り方、色合い、ストーリーは様々。それぞれの頭の中の世界を覗くことが出来るような、どれも人柄、個性が現れている作品でした。

参加者からは、「普段、何気なく見ている風景でも、あの木が写真撮影に使えそう!と、いつもとは違った視点で、自然やおもちゃを捉えることが出来た。」との感想も。

落ちていた枝で人形用の橋を作り撮影したり、池に浮いていた植物の上に人形を乗せて撮るなど、人形あそびの世界を表現する為に、それぞれ創意工夫をして作品づくりに取り組んで頂きました。


後記

10時~16時までと長いワークショップでしたが、みなさん積極的に参加してくださいました。作るだけではなく、「発表」「他の人の作品を見る」といった時間を増やしたことは、参加された方の積極性を高める効果がありました。
しかし、参加者が想定よりも少ない原因として、「アートやワークショップというワードに敷居の高さがある。」とのご意見も頂きました。

初めてのワークショップということでしたが、今回のワークから街で求められているワークショップや、次回の課題を知ることが出来ました。次回へ活かしたいと思います。

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